「早めにウインカーを出すのは良いこと」
これは半分正解で、半分は危険です。
確かに、合図は早い方が周囲に親切。
しかし**“早すぎるウインカー”は、誤解を生み、事故の引き金になる**ことがあります。
問題は、合図と実際の動きがズレる瞬間です。
たとえば、片側二車線の道路。
右折レーンがまだ先にあるにもかかわらず、数十メートル前から右ウインカーを出したまま直進を続けるケース。
後続車はどう思うでしょうか。
「もうすぐ曲がるな」
「減速するな」
そう判断して、追い越しや進路変更を始めます。
ところが、車はなかなか曲がらない。
その“間”に、車線変更や追突リスクが一気に高まります。
道路交通法では、進路変更や右左折の合図は
その行為をする直前に出すことが求められています。
早すぎても、遅すぎてもダメ。
意外とシビアです。
特に危険なのが、次の場面です。
・交差点が連続する市街地
・右折レーンが途中から現れる道路
・コンビニや駐車場が多い区間
この環境で早すぎるウインカーを出すと、
「ここで曲がるのか」「次なのか」
周囲が判断できません。
実際の事故例でも、
ウインカーを出していたのに接触した
というケースは少なくありません。
警察の判断はこうです。
「合図は出ていたが、動作と一致していない」
つまり、出していれば免責されるわけではないのです。
理想的なタイミングは、
・減速を始める直前
・進路変更の数秒前
・周囲が“次に何が起きるか”を誤解しない距離
これが「早すぎない合図」です。
ウインカーは意思表示であって、予告編ではありません。
相手に伝わらなければ、意味がない。
安全運転とは、丁寧さではなく一致。
合図と動きが揃った瞬間、初めてウインカーは役に立ちます。
