横断歩道の手前で、歩行者が立ち止まっている。「まだ渡らないだろう」と判断して通過した結果、警察に止められた。そんな経験談は少なくありません。
実はこれ、ドライバー側の勘違いが原因であることがほとんどです。道路交通法では、横断歩道における歩行者保護は非常に厳しく定められています。
「渡ろうとした瞬間」の正体
多くの人が誤解しているのが、「歩き出したら止まる」という認識です。しかし法律上は違います。
歩行者が横断歩道の近くにいて、進行方向を見ている、体を横断歩道に向けている、一歩踏み出そうとしている。この時点で「横断しようとしている」と判断されます。
つまり、足が道路に出ていなくてもアウトになるケースは普通にあります。
なぜドライバーが不利なのか
横断歩道は、車より歩行者が優先される空間です。これは「明らかに渡る意思がない場合」を除き、ドライバーは必ず停止または減速して安全確認を行う義務がある、という意味です。
「まだ動いていなかった」「目が合わなかった」といった主観的な判断は、取り締まりではほぼ通用しません。
違反になりやすい典型例
特に多いのが、歩行者がスマートフォンを見ているケースです。一見すると渡らなさそうに見えますが、位置と向き次第では「渡る可能性あり」と判断されます。
また、子どもや高齢者の場合は、より慎重な判断が求められます。警察は「安全側」で判断するため、ドライバーの責任が重くなりがちです。
安全で確実な対処法
答えはシンプルです。横断歩道付近に人がいたら、止まる前提で減速する。これだけで違反のリスクはほぼ消えます。
数秒の停止で失う時間はわずかですが、違反切符と反則金、そして事故のリスクは比較になりません。
横断歩道で止まれるドライバーは、上手い人ではなく、信用される人です。その一時停止が、道路全体の空気を穏やかにします。


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