クラクションを鳴らさないと危険になる場面の勘違い

みんな勘違いして守っている交通ルール(20)

「ここは鳴らさないと危ない」
そう思ってクラクションを鳴らした経験、誰にでもあるはずです。

ですが、その判断――
実は逆に危険を増やしているケースが少なくありません。


【重要】クラクションは“注意喚起”ではない

まず大前提として、
クラクション(警音器)は自由に使える注意喚起装置ではありません

道路交通法では、
・危険を防止するためやむを得ない場合
・標識で指定された場所

このどちらかに限って使用が認められています。

つまり、
「気づかせたい」
「迷っていそう」
「動きが遅い」

これらは使用理由になりません


【最重要】鳴らすことで危険が増える心理

人は突然の大きな音に、反射的に体を固くします。

歩行者や自転車の場合、
・急に止まる
・ふらつく
・進路を誤る

こうした反応が起きやすくなります。

特に
・高齢者
・子ども
・イヤホンをしている人

この層にクラクションを鳴らすと、
危険回避どころか危険誘発になることがあります。


【警察はここも見ている】“鳴らす必要があったか”

警察が見るのは、
「危なかったか」ではありません。

鳴らさなければ事故になったか
ここです。

たとえば、
・減速や停止で十分回避できた
・距離に余裕があった
・相手がこちらに気づいていた

この場合、クラクションは不要と判断されやすく、
警音器使用制限違反になる可能性があります。


【重要】よくある勘違い場面

誤解されやすいのが、次のような状況です。

・横断歩道で歩行者が迷っている
・自転車がふらついている
・細い道で対向車が止まらない

ここで鳴らすと、
「教えてあげたつもり」が
威圧・催促と受け取られます。


【気を付けること】本当に必要なときの判断基準

クラクションを使ってよいか迷ったら、
この基準で考えてください。

・今すぐ衝突の危険があるか
・ブレーキでは間に合わないか
・音でしか回避できないか

一つでも「NO」があるなら、
鳴らさない方が安全です。


クラクションは、
「安全のための道具」であって
「意思表示の道具」ではありません。

鳴らさない勇気が、
事故を防ぐ場面も確かに存在します。

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